家出調査をやってきて

苦労が報われる瞬間

家出調査をやってきて

家出人捜索は決して簡単ではありません。

家出には、対人関係・金銭的理由・職場事情等必ずその背景となる理由があります。
その背景により家出人の行動パターンが幾通りも分岐するわけで、限られた情報の中から心理面・足取り・目撃者・立ち寄り先、そして張り込み作業を経て一つひとつ次の手掛かりを探り出しながら家出人へと近付いて行く。


結果、その先に「意中の人」がいなかったとしても、原点に戻り再び作業を開始する。その繰り返しです。

バラバラだった家出人を取り巻く情報が、徐々にひとつの道筋へ向かっていく。

しかし、ちょっとしたタイミングのズレでまた、バラバラに戻ってしまう。
バラバラになったからと落胆はしていられない。
そこには、吉報を待つ家族の思いが重く伸し掛かる。
新たな情報を求め、また、初めからもくもくと情報収集に励む。

家出人を探し出し、家族に引き渡す。
長年の隙間を埋めるその瞬間。
これまでの苦労が報われる瞬間。なんともいえない時。

ただ、家出人捜索は、そういう感動のケースばかりではありません。

テレビの中で描かれる探偵のめざましい活躍。
その中には、何時間にも及ぶ退屈な張り込みシーンや写真を提示し、何度も何度も聞き込みを行う繰り返しの映像はありません。地味な映像は、飽きられてしまいます。

自信が揺らぎそうになる長期の張り込み、何度と無く繰り返される関係者への聞き込み、実際の現場は、そのほとんどが地道な作業の連続なのです。

また、時には家出人の利益を尊重しなければならないケースも出てきます。

例えれば夫の暴力にずっと耐えてきた妻が、身の危険を感じ行方をくらます場合。
連れ戻されれば元の地獄が待っている。
しかし、依頼を受ければ動かなければならない。
調査会社として葛藤する場面でもあります。
[ここでは省きますが、当然対処法はございます。]

過去、家出人の逃亡先が「中部地方のある街」で「赤い車を使用している」との情報を入手。
それ以外さしたる手掛かりもないまま同じ町を捜索していたある日、対向車線を走行する1台の「赤い車」を発見、人物を確認すると偶然にも「意中の人」だった事がありました。
その時の感動は今もはっきり覚えています。

家出人捜索には、調査技術・情報分析能力等が要求される事は当然ですが、それにも増して “絶対に諦めない。必ず探し出すんだ。”思う強い信念が必要だと思った瞬間でした。

家出人調査に終わりはありません。
今日もまた、調査員は家出人の居所を求めて街へ出ます。
街には多くの生活形態があり、それぞれの想いや目的を抱き人生を送っています。
人には生きいていく上で、それぞれの理由があります。
生活の安定・家族の為・夢の実現など・・・

家出人にも残された家族には判らない理由がきっとあるはずです 。
その理由を理解し、受け止めてあげることができなければ、家出人は、再び家族の元を離れて行く事を選択するかもしれません。

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